競馬理論について

競馬理論について

『ダービーポジション』という言葉をご存知ですか?ワカタカが勝利した1932年の第1回から、トウカイテイオーが勝利した1991年の第58回日本ダービーまで、かつて競馬が多頭数で行われていた時代に言われていた競馬理論で、『4コーナー通過までに前から10頭以内の位置にいないと、ダービーは獲れない』というものです。

1991年以前のダービーでは、出走頭数20頭を超える事は普通で、1962年と1963年の第28・29回のダービーではなんと32頭もの馬が出走していた程です。

この様に多頭数になりますと前が開かないという状態は普通に起こりうる事で、追込みを得意とする馬などの後ろからの競馬をする馬、“運悪く”位置取りが後方になってしまった馬は極めて不利は状態でした。

4コーナーまでに前から10頭以内のポジションを取れた馬だけが、実力を発揮し勝利を手にする事ができたという訳です。

『ダービーは運の良い馬が勝つ』と言われていた様に、ダービーを制覇するには、良いポジションを確保できる“運”が必要だったのです。

フルゲート18頭になってからは、この様なポジション取りでの不利はあまりなくなり、『ダービーポジション』という言葉はその特性を失いました。

しかし、かつての競馬、ダービーの歴史を降り返る時この言葉を思い出せば、より一層競馬に対する知識が深まる事と思います。

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